新入部員

さて、春がやってきました。
僕たちも2年生になり、新入生が入学してきました。
この年は新入学者数が史上最多(1000人を超えてた)といわれた年で、さすがにこれだけいれば、吹奏楽経験者もいるでしょう。

このたくさんの新一年生のうち、入部してくれる人が何人いるかな?
一人もいないかも知れませんが、100人くらい大挙押し寄せてくる可能性もあります。
「そうなったら楽器が全然足りないぞ!(爆夢)」
・・・なんて誇大妄想は、もちろん杞憂に終わってしまいます。

不慣れながら懸命な勧誘活動が功を奏してか否か、部室を訪れた新入生は15人くらいだったでしょうか。
そのうち入部して活動を始めたのは10人前後だったと記憶しています。
それでも今までからすれば「倍増」ですよ。
まずまずのスタートと言えるでしょう。

新たに音楽仲間となった新入部員たち。その中に、待望の経験者がいてくれました。
トランペットとホルン、それにトロンボーンに一人ずつ。残念ながら木管や打楽器にはいませんでしたが、彼らの存在にどれだけ助けられたことか。

教則本を中心に、先生にも教わりながら練習していくのですが、初心者にとって一番頼りになるのは「先輩からの指導」だろうと思います。
しかし当時の2年生は、ちょっと前に楽器を始めたばかりの、やっぱり初心者の集まりです。
だから、指導面では、役者不足もいいところ。ですから経験者の存在は、初心者新入部員だけでなく僕たちにとっても、とても心強いものでした。

また、彼らのおかげで、楽器の練習方法にとどまらず、いろいろな情報も得ることも出来ました。
当時は微々たるものでしたが、吹奏楽部は部室でただ練習しているだけではなく、連盟行事など「業界」としての活動があるのです。
先生からのお話に加えて、生徒レベルで経験談などを日常的に聞けたりするのは、非常に有益でありがたかったですね。
彼らの入部を得て、僕たちは一番足りない「経験」というエキスを補うことが出来るようになったわけです。

前途洋々、とは大げさですが意気揚々と、2ヶ月後の吹奏楽祭に臨むことになります。

生徒会選挙

5月だったか6月だったか、我が校では生徒会執行部の選挙が行われます。
そこでうちのクラス担任の先生が、生徒会長に立候補するよう、僕に持ちかけてきました。
お話は嬉しかったのですが、すでに吹奏楽の部長とクラスの委員長に就いていたことを理由に、お断りすることにしました。

前年、文化祭の実行委員をさせてもらったので、文化祭の準備と実施に於いて、生徒会がとても忙しくなることを知っていました。
そして、自分が所属する吹奏楽部も、文化祭前は練習の総仕上げで大変なはずです。
部長を拝命した自分が、生徒会の仕事を理由に、練習に参加できないなんて絶対に許されない、なんて考えてたわけですね。

この考え方、決して間違ってはいないと思うのですが、後々になってちょっぴり後悔。
もしも自分が生徒会にも所属していたら、吹奏楽部の活動にも、さらに広がりが持たせることができたかも知れません。
その可能性をみすみす潰しちゃったかなぁ、なんて思ったこともありました。
ただ、そうなってたら、予算折衝の楽しみは無くなってたでしょうね(苦笑)。

初ステージ

第31回吹奏楽祭岡山県では毎年6月に高吹連主催の発表演奏会「吹奏楽祭」があります。
加盟各校10分超の持ち時間で順番に演奏をするこのステージと、秋に行われる同様の「バンド・フェスティバル」、それに加えて高校野球の応援演奏と、自校の体育祭・文化祭が、当時の我が吹奏楽部4大行事でした。
ちなみに最近では、コンクールや地域の行事への参加、関連校への出張演奏など、いろいろ演奏の機会が増えたそうです。
そうそう、昨年秋に「ドレミファソラシドだけでも良いから・・・」なんて言っていたことを思い出しますが、なんと今回、楽曲が演奏できそうです。

曲目は初心者向けの練習曲集の中から「クレイジー・クロック」、それと僕のお気に入りでディスコティックな名曲「ブラス・フィーバー」を選曲しました。
このブラス・フィーバーという曲は、その後しばらく我が部の十八番として演奏されることになります。
さて、練習にいそしむ毎日はあっという間に過ぎていきます。パーカッションの新入部員にドラムセットを教えてなんとかカタチにしたり、木管セクションの練習をみたりと、バタバタ忙しかったですね。

そして迎えた本番当日。
ほとんどの部員もそうなのですが、僕自身初めてのステージということもあり、緊張でなにがなにやら・・・だったような気がします。
後にこの日の演奏を聴き直してみたら、自分の演奏の16分音符が、ほとんど8分音符に聞こえます。
なにやってんでしょうね(悔)。

1学期の行事はこれにて終了。夏休みまで、しばし雌伏の時です。
練習と合奏の日々が続きます。