新体制発足

そして12月。2学期も終わりに近づき、そろそろ新体制を決めなくてはならない時期になりました。
部長、副部長、コンサートマスターなど、役職を決めて組織として運営しなくてはなりません。
立候補、推薦など選出方法は多々ありますが、今回はM先生が指名することになりました。
そこで、部長に指名されたのが僕だったのです。

楽譜も読めない初心者で(これはほとんど全員でしたけど)、しかも一番の新参者。
「なんで僕なの??」と最初は驚きました。 でも、他のみんながすんなりと受け入れてくれたみたいだったので、素直に引き受けてしまいます。
まぁ、その時の状況で他の部員から異論が出るようでは、僕の人柄にかなり問題があることになりますけど。

全体的な視野で部長を補佐する副部長、音楽面でのリーダーであるコンサートマスター、そして楽器を管理する楽器係と、楽譜を管理する楽譜係を設けて、部員みんなが役割分担する体制を作りました。
それから卒業まで、貴重な経験をさせてもらうことになります。
抜擢してくださった先生、受け入れてくれた部員諸君には、今でも感謝しています。

合同演奏

この年の3学期は、イレギュラーな行事がありました。
催しそのものの内容は忘れてしまいましたが(私学の活動についてだった記憶が)、岡山市内の私立高校4校(関西高、山陽女高、真備高、理大附高)の演劇部や吹奏楽部などが集まり、演劇や合唱をすることになったのです。
吹奏楽部としては演劇の最後に演奏があり、「出発(たびだち)の歌」を4校合同で演奏することになりました。

合同合奏練習は関西高の体育館で行ったのですが、予定時間になっても僕のバリサクが届かないハプニングで幕を開け、なんとか楽器は届いたものの、オクターブキーの動きが妙に悪かったりして、苦労したのを覚えています。
ちなみに学校へ戻ってから、オクターブキーや唾抜きなど、気になってた箇所を調子に乗って一気にバラしてみたら、なかなか復元出来なくて焦ったこともありましたっけ。
そうそう、楽器が遅れた原因は、運んでくれた顧問のF先生のマイカーが、渋滞に巻き込まれたからでした。

本番は、市民文化ホールだったかな。ハッキリ覚えていないんですけど。
たしか講演があったりした後、劇が演じられて、最後の最後でまわってきた演奏でした。
難しい曲ではなかったのもあって、なんとか他の3校に迷惑をかけずに済んだ、って感じですね。
まぁ当時のレベルでは、よくやった、と自分たちを褒めてみたり・・・(苦笑)。

初ユニ♪

この年は中盤にゴタゴタしたこともあって、この時期になっても部費が結構余ってました。
楽器を買うには少ないし、かといって余らせたら来年の予算に響きます。
昨今問題の、無駄遣いをする役人と同じような動機(?)からなのですが、先生から提案がありました。
「ユニフォームを作ろう!」

後述するリーダー研修会で「ユニフォーム・ファッションショー」が開かれることもあって、演奏会などで演奏者全員が着用するトレーナーを作ることになりました。
とりあえずデザインを決めなくてはならないので、部員全員にデザインを考えて提出してもらい、その中から部員全員で選考しよう、ということになりました。

初代ユニフォーム僕自身のデザイン案は、ロゴのフォントとレイアウトだけを考えたとてもシンプルなもの。 時間があまり無かったこともあるのですが、僕は部員の誰かが素晴らしいデザイン案を出してくれると信じていました。

さて、みんなで選考会です。
かなり凝ったデザイン案を期待していたのですが、どうもデザイン系が苦手な人たちが集まってしまったようで、とうとう僕の案が採用されてしまいました。
「ホントにこのデザインでいいのか?」と自問自答しながら発注したのですが、出来上がりがとても不安でしたよ。

この時のトレーナーは、翌々年まではユニフォームとして着用されたものの、僕の卒業とともに役目を終え、その翌年には新しいユニフォームが作られることになります。
バンドフェスティバルのみの着用で、短命に終わってしまいましたが、僕のブラバン人生を共に歩んだ思い出の服ですね。
そして、我が部のユニフォーム、記念すべき(?)第1号だったのでした。

研修会

そんな感じで時は流れ、練習にも熱が入るうちに3学期も終わり、春休みに入りました。
岡山県高校吹奏楽界では、高吹連の行事として「リーダー研修会」なるものがあります。
これは、各校の部長やコンサートマスターなど、部を代表するリーダーが集まって、運営や練習の問題点を話し合ったり、講演を聴いたり、レクリエーションや合奏をしたりしながら親睦を深め、新年度からの活動の糧にする・・・という目的の研修会です。
例年、国立吉備少年自然の家で、2泊3日の日程で行われます。

僕にとっては、吹奏楽の世界に足を踏み入れて間もなかったせいもあり、見るもの聞くものすべてが新鮮で、あっという間の体験でした。
他校と交流する機会なんてそんなにありませんから、話を聞くだけで勉強になります。
合奏はA・リード作曲「音楽祭のプレリュード」。超有名曲なんですが、僕はこの時初めて知りました。
実際の合奏では、演奏に参加したと言うより、ど真ん中で聴いている聴衆って感じでしたね。

ユニフォームのファッションショーでは、副部長のN君がモデルになって、コンサートマスターのM君が紹介のマイクを握りました。
周囲の先生方からは「清潔感がある」との最大限に好意的な寸評をいただいたそうです。
生徒側の評判? そんなの怖くて聞けませんよ(苦笑)。

そうこうしてると、もう春です。実り多い研修会が終わったら、新年度が始まります。
まずは部活動一年間で最初の正念場、新入部員の勧誘ですよ!